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Story 5

三人目の主役 -子連れの結婚式-

結婚式は思いを形にしたもの。新しいスタートがとても大切なのだと思います

(写真) 「司会は息子にさせたいんです」
ご新郎様の発言からおふたりの結婚式の準備が始まりました。

会場見学も、会場をご決定いただくのも家族3人で仲良くやってこられたおふたりには小学生の息子さんがいらっしゃいました。
入籍は済んでいて、披露宴は行わないものと思っていたご新婦様に、ご新郎様はどうしてもご新婦様との始まりをきちんとしたものにしたく、どちらかというとご新郎様のご意向で披露宴を行うことになりました。

結婚式を考えるなかでご新郎様がいちばん大切にしていたのが、ご新婦様がいちばん喜ぶ結婚式をつくることでした。
ご新郎様は感情を言葉や形にして表現するのに対し、ご新婦様はそれを心にしまっておくタイプ。ご新婦様が不安な思いをしないように、ご新婦様以上にすべてのものを理解し、準備し、盛り上げてあげたいと一所懸命でした。
そして大切な息子が淋しい思いや、嫌な思いをしないように、3人が一緒に主役だというスタイルをとる披露宴。
その思いがあったからこそ、息子さんを司会にさせたかったのだと思います。

はじめは不安だった「息子さんの司会」も……

(写真) 結婚式は、翌月に迎えるご新婦様の誕生日に合わせて、急遽約1か月で準備を進めることになりました。
お打合せのなかでわたしの一番の心配のタネは、そうはいっても「小学生の男の子が進行をする」ということでした。
おふたりと一緒にパーティの流れや司会の台詞まわしを考えながら、お越しいただく方々にはあらかじめ、息子さんが司会を務める事をお伝えしておくことにしました。
本番でゲストの方々を驚かせないよう、そのせいでパーティの雰囲気がぎくしゃくしないように、せめてものはからいだったのですが、お越しいただく方々からはかえって温かい言葉をいただき、「息子さんの司会がいちばん楽しみ!」とおっしゃる方まで出るほどでした。
おふたりのお人柄もあり、パーティの始まる前から応援をいただくことになりました。

やっと台本ができあがり、当日の進行打合せを当日のキャプテンと行いましたが、やはり心配は司会者のこと。
そこで前日に特別リハーサルを行ってから当日に臨むことにしました。

通常の司会台は大人サイズ。
小さな司会者はマイクに届かず、キャプテンが特別準備した小さな台の上に上がってマイク調整をしています。
とても素直で明るいお子様で、小学校の中学年という難しい時期だし、恥ずかしがって進行にならないのではと思っていた私達を裏切って、しっかりとした口調で難しいご来賓の方々の肩書きをすらすらと読みはじめました。
その姿に、おふたりのいない所で一所懸命練習していたことがうかがえました。
「練習したの?」
と尋ねると、照れながら「してないよ。少し読んだだけ」。本当は「お母さんを僕らが楽しませるんだ」とお父さんと約束したから、必死で練習していたのだと思います。

お打合せのなかで、“新郎新婦のプロフィール紹介は、息子さんから見たおふたり”という形で行うことお勧めしていたのですが、息子さんにはいちばん難しい宿題になってしまったようでした。
前日のリハーサルでは、恥ずかしさもあってか「プロフィール紹介は……まだ内緒!」ということに。
「でもちゃんと考えてるよ」と、笑っていました。

会場を驚きと涙でつつんだ小さな司会者

いよいよ当日。
おふたりの緊張は自分たちよりも息子さんの司会にあるようで、息子の発表会に参加した親御さんのような顔つきでした。
しかし、小さな司会者はリハーサル通り、はっきりとした口調で進行を進めていきました。
そして内緒にしていたプロフィール紹介。
「それではここで新郎・新婦、お父さん・お母さんの紹介をします。
父さんはいつも僕と遊んでくれる優しい父さんです。
休みの日など僕につきあってくれてありがとう。
そしてここまで育ててくれてありがとう」
「母さんは怒りっぽく、よく僕はおこられます。
 それとおいしい料理を作ってくれます。
 あと……僕を産んでくれてありがとう」
「こんな父さん、母さんと僕ですが、仲良く暮らしています。
これからもどうぞよろしくお願いします。」
いきなりの小さな司会者からの家族紹介に、会場中は驚きと涙であふれました。
パーティはとても温かい雰囲気に包まれ、それから多くの方々からの祝福の言葉で会場が盛り上がりました。
 宴中には、ご新郎ご新婦様から頑張ってくれた息子さんへ、息子さんの大好きな野球のグローブとメッセージが贈られました。息子さんは宴中ずっとその新しいグローブを大切そうに左手にはめ、ボールを投げる仕草をしていました。
その姿は野球好きの可愛らしい小学生に見え、しっかりとした司会者とのギャップに改めて感心してしまいました。

ご新郎様から翌日、
「実はあの後、息子の言葉がずっと残っていて、僕も自分の母親に“産んでくれてありがとう”ってメールしたんです。そしたら電車の中なのに涙があふれてしまって、恥ずかしかった」
と報告を受けました。ご新婦様からは
「息子が言葉にして言ってくれて、そしてこの人があんなに本気に準備をしてくれて私たちのことを一番に考えてくれてるってことがわかって、とても幸せでした。結婚式って、いいものですよ」。
その言葉を横で聞いていたご新郎様は
「この会場に来るまでは、結婚式はもういいかなと思ったこともあったけど、二人が喜ぶ事や、三人で何ができるかを考えたとき、とても楽しかったんです。今回は“3人一緒の始まり!!”って感じで、本当によかった。悔いはありません」
と男泣きでした。

小さな司会者はおふたりだけばかりでなく、会場中を笑顔にし、幸せにしてくれました。

※このストーリーは、かなえる婚スタッフが、実際に体験・見聞きしたエピソードをもとに、部分的に修正を加えたものです。

スタッフからのメッセージ

水野裕子

(写真) お客様の友人になりきってお二人の大切な日のお手伝いをしています。どんなささいなこだわりでも良いのでお話ください。そのこだわりがすてきな結婚式演出のスパイスになります。

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