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Story 2

約束 -病院での結婚式-

いちばん喜んでくれるはずの人だから花嫁姿をちゃんとお届けしたい

(写真) 「父になんとかしてドレス姿を見せたい」。
結婚式の打合せの折あるごとに、ご新婦の気持ちが言葉の端々ににじみます。
小さなときからお父様に「お前の花嫁姿、きれいなだろうなぁ……」と言われながら、お嬢さんは大きくなったのです。そしてもうすぐ、本当の花嫁になろうとしています。
そのカップルはご新婦のお父様のお加減が悪く、入院が長びいていました。当初は「結婚式にだけはなんとか臨席できるかも」と、希望的観測を持たれていましたが、当日が近づいてきても容態は芳しくはならず、むしろお加減は悪くなる一方でした。
「ならば前撮りのとき! これなら1時間くらいだから、お父様のからだの負担をできるだけ少なくして、花嫁姿を見ていただけるかもしれない!」……との我々の思いもむなしく、結婚式のひと月前の前撮りの日も、ご臨席いただくことはできませんでした。もはやお父様は、病院のベッドを一歩も離れられる状態ではなかったのです。
婚礼衣裳を身にまとい、写真を撮影する前撮りのとき。
「しょうがないものね。うんときれいな写真を撮って、お父さんに見てもらおう」と、ご新婦は陽気に笑います。でも、その笑顔の寂しそうなこと。
そこでスタッフが動きました。お父様の入院なさっている病院へと電話をかけたのです。前撮りがすむやいなや、そのままドレスを担いで、ご新郎とご新婦と一緒に、お父様の入院なさる病院へと駆けつけました。「お父様に、ひと目お嬢さんの花嫁姿を見せてさしあげたい」。思いはただひとつです。

その時、ほとんど意識がないと伺っていたお父様の目が懸命に花嫁姿を眺めていました

(写真) 病院に、清楚な花嫁。ちょっと場違いな組み合わせに、すれ違うほかの患者さんたちが驚かれているのが見て取れます。看護師さんに導かれて、「面会謝絶」と札のかかったお父様の病室のドアを開けると、静かな部屋に酸素吸入器の音だけが響き、お父様がひとり横たわっています。
花嫁がひざまずき、眠っているかのように見えるお父様の耳元で、歌うようにささやきました。
「お父さんに見てほしくて、ほら、ウエディングドレスを着てきたのよ」
不思議なこともあるものです。眠ったままで、ほとんど意識がないと伺っていたお父様の目が、そのとき少しだけ開きました。目を見開くようにして懸命に花嫁姿を眺めています。
「とてもきれいだよ……ありがとう」とおっしゃって、また深い眠りにつかれました。

こちらを振り返った花嫁の目に、いっぱいの涙。けれど、それは決して悲しい涙ではありませんでした。
「村山です。お嬢さんをかならず幸せにします。どうぞ安心してください」
ご新郎がお父様に話しかけました。
お父様は眠ったままでしたが、そのお顔は笑っていらっしゃるようにも見えたのです。

※このストーリーは、かなえる婚スタッフが、実際に体験・見聞きしたエピソードをもとに、部分的に修正を加えたものです。 かなえる婚スタッフに相談してみる
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